庭師はとかく、エエ庭をつくり続けることが
仕事が切れんと続く一番の秘訣や。

と、常々思っている現場主義の僕ですから
仕事の時間中は常に作業服を着ております。

だけども実際は
お客さんとの打合せや
庭の設計や積算をしたり
仕上がりの想像図を描いたりとか

そんでもって経理のことやらに
仕事の時間の
半分以上時間を費やしております。

会社で絵を描いたり、見積したり
事務仕事をしているときでも作業服。

ですから、急な来客が来られたりして
対応するときでも作業服。

お客さんのところに
打合せに行くときでも作業服です。

失礼かな。

とは思います。
もちろんきちんと洗濯してますし
清潔ではあるのですが
適した服装である。

とは言えません。

なんやコイツ、小汚い社長やな。
と思われてるかもしれません。

こんな小汚いのが社長やねんから
どうせしょうもない会社なんやろ。

みたいな。

だけど、
冒頭に書いた思いが僕の信念ですから
例えば、スラックスやYシャツなんかで
カッコつけてるわけにはいかんのです。

現場で何かあった場合
いつでも駆けつけられるよう。

職人さんに任せている仕事でも
いざとなったら
いつでも自分が代わり出来るように。

つうことで、半纏つくりました。

本藍染です。

染め上がるのに、二ヵ月も待ちました。

衿の社名は自ら筆を執りました。

生地にもこだわりました。

袖口と背中の裏地は松葉柄にしてもらいました。

腰の鋏が取りやすいよう
普通の半纏より丈が短い庭師仕様です。

ナチュラルな笑顔を心掛けて
撮影に臨みました。

その他、ウインクしたりジャンプしたり
30枚ほど撮りましたが
あまりにも気持ち悪いのでボツにしました。

庭師の正装。

庭師だろうが庭志であろうが
やはり、袖を通すと凛と引き締まります。

これを着て
しょうもない仕事をするわけにはいきませんから。