初風呂。

 

行ってきました。
社員一同引き連れて、嬉しそうな顔してます。

自分たちでつくった風呂に入り
満足げな笑顔を浮かべながら写真を撮る姿は
冷静に考えると、なんともこっ恥ずかしい奴らです。

まぁでも、いいじゃないの。
浮かれたって。

だって、こんな名誉なお仕事
なかなか経験できませんから。

それにしてもついこないだまで
ここは地下足袋履いて、鋏をぶら下げて
汗水垂らして仕事していた
職場という神聖な場所でした。

その場所に裸で
今度はナニをぶら下げて入るっちゅうのは
お風呂だから当たり前なんですが
なんだか気恥ずかしいといいますか、何と言いますか
ん~、ちょっと興奮します。

会社勤めの方で例えれば
いつも仕事で使っているデスクに
服を脱いで裸で座るようなもんですからね。
ん~、こりゃ変態です。

入浴中、川崎から来られたという
泊まりのお客さんとお話しさせていただきました。

「露天風呂が新しくできたというので、ホテルは〝くに荘〟を選んだ」
とおっしゃられるのを聞いて、
ひそかにガッツポーズをしました。

「この露天風呂をつくったのは実は僕なんですっ」
喉元の辺りまで出かかりましたが、堪えました。
自慢げに言ってしまいそうな自分が怖かったのと
露天風呂への、公平な感想を聞いてみたかったから。

僕がつくったって知っちゃうと悪口は言いにくいでしょうし。

ただ話はその後、そのおじさんの人生回顧録になりまして。
露天風呂の感想らしい感想は聞けなかったんですけれども。。。

いや~でもホンマに、露天風呂に浸かって
久しぶりにゆっくりとした時間を過ごさせていただきました。

ホテル京都くに荘では
屋上で近江牛等を使ったBBQもやっておりまして(期間限定)

 

風呂上りには屋上で乾杯。

コースは呑み放題込みで、おひとり4950円からあるんですが
お世辞抜きで満足いく内容でした。

 

そうそう。

露天風呂の作庭工事の続きで1階の
〝欅の間〟から見える景の
改修工事も追加でご依頼いただきました。

 
着工前

あまり予算はなかったのですが
100%お任せするということでしたので
有難く引き受けさせていただきました。

 

完成写真。

室内から撮った写真がありません。
あればもうちょっと変化が分かりやすかったのでしょうが。

広く。 遠く。

正面遠くは大文字山までを景として
広がりのある景色を楽しんでいただくことを意識して
リメイクを行いました。

右側の島。
タマリュウをべた~っと張ったのですけれど。
杉苔にしようか、相当迷った挙句
奥の既存のむくの木の足元が
タマリュウになっていることもあり
こっち側のむくの木の足元も
向こうに合わせてタマリュウにしました。

 

そのせいで、岬の石組が目立たないのよね。
ここ、若干後悔してます。

杉苔は育たない場所では絶対に育たないので
判断が難しいところがあるんですが。

ん~、やっぱ杉苔にしときゃあ良かったかなって。