会社の慰安旅行で、東京に行ったお話です。

前の記事から読んでいただけると嬉しいです。
大都会へ その①

 

二日目です。

おう。東京に来たんだから、やっぱ朝飯は築地で食べようぜ。
となりまして、早朝から東京メトロで築地に向かいます。

初めて来たもんで、てんで勝手が分かりません。
店はたくさんあるんですが、どこがいい店なのかさっぱり分かりません。

わからんままダラダラと歩いていますと、どの店もなんだか同じように見えてきて、〝ええい、めんどくせえ!〟と適当に〝海鮮丼〟と掲げられた店に入ったら、高いは新鮮でもないわ旨くないわでショックでした。

あのマグロのセリをやってる場所もわからんまま、結局たどり着けず。
やっぱこういう場所は、ちょっと知ってる人から情報を仕入れといて行かなあきまへんな。

 

 

 

気を取り直して向かうは秋葉原。

なぜこんなところに行くのかっつうと、私の娘がAKB48のが好きでして、その娘のお土産を買うためです。
それ以外に、硬派な我々が秋葉原なんぞに来る理由なんてありますか?
ありますまいて。

走る車もビルの広告も。
秋葉原の街全体がこんなオタクっぽいイラストで満ち溢れています。
こんなんで喜んでる奴の気が知れませんわ。

ほう。
このドン・キホーテビルの8Fに、AKB劇場があるようです。
ちょっとドキドキしながら潜入します。

な~んや。公演は18時半からやって。
グッズもほとんど売ってないじゃん。せっかく来たっちゅうのに。

しょうがないのでドンキの商品でも物色します。

なんだか面白グッズがいっぱい売ってるんですが、金山くんが自分にぴったりのTシャツを見つけたようです。

戦闘力5。

あかん。ハマり過ぎてる。
孫悟空の道着と同色っつうのも笑える。

 

 

 

なんて馬鹿なことをやってますと、どうやら隣のメイドカフェの、オープンの時間が近づいてきたもよう。。

誰が言い出したわけでもないのだけれど、いつの間にか並んでるし。

しかも、ボク先頭やし。

なんちゅうかほら。
溢れ出る好奇心って押さえられませんやんか。
さすがに一人で入る勇気はありませんし。
赤信号みんなで渡れば怖くないっちゅうてね。

「いらっしゃいませ」じゃなく、「お帰りなさいませ。ご主人様」なんて声を掛けてくるメイドさんに案内されて席に着きます。
手がじんわりと汗ばみます。

メニューを見る。

なんで赤ちゃん言葉やねん。

『あちゅあちゅ』って、なめてんのか。
言うとくけど、俺は今年前厄やぞ。来年40歳やぞ。
と、一瞬イラッとしたけれど。

まぁいい。
ここは乗っかってやろうじゃないの。

「すいません。えっと、僕。あ、あ、あちゅあちゅキャラメルラテ下さい」
「はい。かしこまりましたご主人様」

おお。なに?
この声に出したときのこの感覚。
なに?このやりとり。

なんか胸の辺りが、メッチャほんわ~ってなんねんけど。
顔がめっちゃニンマ~ってなんねんけど。

なに?この感覚。俺だけ?

いや、こいつ等もおんなじようにニンマ~ってなっとる。
うん。間違いない。

これが。

この感覚が。。。萌え…。

秋葉原、つづきます。

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