プロフィールの写真を替えました。

ブログの左側に、帽子をかぶって笑ってるヤツおるでしょ。
僕です。
他にも候補はあったんですが、この写真に決めました。
(そんな候補のお話はこちら

自分で言うのもなんですが、なかなかの笑顔やと思います。
やはり女性でなくとも、たとえおっさんであったとしても、
笑顔が一番大事じゃないかと思います。

素敵な笑顔を振りまける、素敵なおっさんになりたいという思いを込めて決めました。

以後、この顔でブログを書き続けたいと思いますので、よろしくお願いします。

さておき、松原造園の近況報告です。

先日、京都市中京区にありますマンションのエントランス庭園の改修工事を終えました。
エントランスの庭園は5.0m×3.0mほどの敷地。


現況の状態

庭園と言いましても、室内になります。

現況は吉野石の石組と白川砂が敷かれている状態でした。
草木は一本も無し。
いわゆる石庭ってヤツです。

そりゃあ室内ですから、植栽は不可能です。

今までこの状態で十数年、放置されてきたわけですが、
〝暗い〟とか〝陰気だ〟という住民さんの要望があり、今回の改修工事に至りました。

具体的な要望は三つです。
一つ目は、左側のエアコンの室外機を隠したい。
二つ目は、右側のむき出しの配管群の目隠しを。
そして三つ目は、エントランスを明るい雰囲気に。です。

これらの要望を全て叶える庭園設計を行います。
もちろん予算も守ります。

まずはこの既存の石組。
他人の仕事をとやかく言うつもりはありませんが、それにしてもセンスが感じられない石組。
どうしたものかと思案しましたが、石組を一度ばらして組み直すことにしました。

そりゃあお世辞にも、どれも〝ええ石〟とは言い難いですが、石組は要はバランスですから。

石によって 石はかがやく

ワタシ好みの石組に組み直してやりましょう。
それに、既存のものをそのまま再利用すれば、費用の削減にもなりますからね。

白川砂を純白の白砂利に置き換えるのと、照明を追加することで明るい雰囲気に。
そして、それだけでは現況と同じく古典的な石庭になってしまうので、
燻しタイルを使ってモダンさを演出。

左側の室外機はメーカーが販売しているアルミ製の室外機カバーで隠すとして、
あの右側の〝むき出しの配管〟はどうしましょうか。

ま、竹垣で隠すってのが一番無難でオーソドックスなんでしょうが、
それではあんまり面白味がないな~と、あれこれ思案いたしまして、
初めての試みですがステンレス材を使ってみることにしました。

ステンレスの板を意匠を凝らして、うまく使っているのをどこかで見たことがありました。

とにかく、〝明るくせにゃならん〟ってのが頭にありましたから、
ステンレスの反射は効果ありそうじゃあ~りませんか。

そんなこんなで、生まれ変わりましたエントランスの庭園。

配管の目隠しだけじゃなく、正面のアクセントにも使ってみました。

ステンレスによって エントランスはかがやく

照明を思い切りよく5基追加したのも大きいとは思いますが、
ステンレスの反射は現況にはなかった華やかさを演出してくれました。

さらに市松模様の燻しタイルとステンレス板の相乗効果で、
よりモダン指数が大幅にアップしたように思います。

石組も適材適所、それぞれ見合った位置に座りの良い向きで据えてやれば、
広がりを持った石組にも成り得るのです。

管理人さんとマンションの住民さんも、みなさんホントに心優しい方で、
エントランスを材料や道具で満たしていた僕らに対しても、気さくに挨拶して下さる方ばかり。

私のミスでステンレスの納期が遅れるというトラブルに対しても、
苦情ひとつなく、仕事がやりやすい環境をつくって下さったり。

おかげさまで、心から楽しんで庭づくりをさせていただくことができました。

人によって 人はかがやく

たとえほんの一瞬の、一期一会の関わり合いだったとしても、
間違いなくこの貴重な経験によって、僕は磨かれることができたように思います。

一つ一つの出会い、一つ一つの仕事を大切にしたいと、改めて感じました。