…ご無沙汰しております。
のらカンガルーを捕まえようと追いかけ回してたら、
ブログの更新を忘れちゃってました。(嘘)
えっと…。今日はカンガルーの話は置いておいてですね。
昨日の仕事のご報告をしたいと思います。
カンガルーが気になる方は…↓↓
置き場に潜む謎の巨大生物を追え!!
『城陽市に庭を寄付したいと思てるんやけど』

という相談を受けたのは、2か月ほど前の梅雨の終わり。
これから夏本番って頃のことです。
この景気低迷中の今、自己の財産をなげうって、わが町を美しい緑ある町にするために
貢献しようなんて、素晴らしい話でしょ。
『判りました。そのお気持ちに応えられるよう、
松原造園が全力を挙げてつくらせていただきます!!』とカッコよく応えました♪
作庭予定地は城陽市民が憩う、全長140mのすべり台があることで有名な
鴻ノ巣山運動公園の一角。
$庭志から庭師へ
鴻ノ巣山運動公園のご案内
で、カッコよく庭づくりのお仕事を受けたんですから、
カッコいいプランを練らねばなりません。
寄贈したお施主さんも喜び~の、かつ城陽市民にも永く愛してもらえる。
そんな庭をつくらねばなりません。
こんなときは2本の人差し指の先っちょをぺろっと舐め、それを頭に軽く擦りつけます。
そして暫し瞑想。。。
ポク ポク ポク 
・・・チーン。
はい出ましたよ!! アイデアが♡
おっと。消えないうちに書き記さねば!!
$庭志から庭師へ
石組と道しるべのある、2坪ほどの庭園です。
主木は城陽市の『市の木 梅』にちなみまして枝垂れ梅を。
石組は青石で。
『青石といえば、重森三玲か松原造園だな』なんて言われる日を目指してます。
道しるべですが、
わがまち城陽市は京都から五里(20km)、奈良から五里に位置することから
『五里五里の里』と呼ばれていました。
それに因み、道しるべには『みぎ京まで五里 ひだり大和まで五里』と刻みます。
枯山水ですけど砂利も苔も使いません。
公共の公園内につくる庭園なので、砂利はNGです。
好奇心旺盛な子どもたちは、すぐに遊び道具にして好き放題散らかしてくれますからね。
苔は美しい状態で維持するのが大変です。
管理面も考慮し、作庭予定地の周辺が芝地であることから、
そのまま同じ芝を張ることにしました。
こんな感じでプランは早々に閃いていたんですが、植物を動かしやすい時期にやりましょうということで、工事はこの時期まで待ってもらいました。
そしてあっという間に夏も終わり。
涼しくなっきたということで。
昨日、庭が完成しました。
$庭志から庭師へ
今回は自分でも吃驚するほど石組が図面と瓜二つの仕上がりです。
$庭志から庭師へ
道しるべは新品の石では味がないので古材を探し、それに字を彫りました。
真四角で、4面とも同じ肌合いの葛石ってなかなか無いんですよね~。
$庭志から庭師へ
みぎ 京まで五里
$庭志から庭師へ
ひだり やまとまで五里
ココだけの話ですが、実はコレ、私の字なんですよね。
墨と筆で、せっかくの機会だからと調子に乗ってやっちゃいました。
まぁ、作庭者の特権ということで♪
この庭が、来園者の皆様に愛され、慣れ親しんでもらえることを切に願って。
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追記:後日、新聞に掲載されました。↓↓
庭志、作品が新聞に掲載されるの巻