2月16日(水曜日)

禁煙治療はすこぶる順調。
午前中でたった2本吸っただけ。これは自分的には驚異の数字だ。

今日で治療を開始して、ちょうど1週間となる。
ということは、とうとう明日から本当の禁煙が始まるわけだ。

…出来るのか?

不安はある。

薬の効果でニコチンに襲われることはないのだが、今まで喫煙で埋めていた『間』をどうするのかが、一番の不安要素である。

どれだけ美味いモンを食べた後でも、最後の締めは必ず煙草だった。
「あ~喰った喰った、ごちそうさん」と言いながら煙草をいただくのが至福の時だった。
これからどんな顔をして、その時間を過ごせばいいのだろう。
10時と3時の一服で、一体何をしていればいいのだろう。

考えても始まらない。

一旦やると決めたんだから、チャレンジするしかなかろう。

夕食後、人生最後の1本(予定では)を前に正座をする。

最後の1本は、やはりマッチで火を付けるのがふさわしいであろう。
庭志から庭師へ

最後の1本を手に取る。

くるくると回してみる。

机の上でトントンとしてみる。

もう1回並べてみる。

庭志から庭師へ

そこはやっぱり最後の1本ですから。
って、煙草ごときで女々しいではないか。

チラリとあたりを見渡すと、嫁さんは食器を洗い中。
子どもたちはテレビに夢中。
ほっ。パパの女々しい姿は誰にも見られてないようだ。

女々しいパパだとバレないうちに、潔く吸うことにするか。

最後の1本。

これだけ引っ張ったのに、薬の効果でスカスカの味なし。まずし。値打ちなし。
まあ、所詮タバコなんて、そんなモンでしょう。

嫁さんに、記念に最後の1本を吸っている自分の写メをお願いしようかと思ったが…
女々しいと言われそうなのでやめておいた。

2月17日(木曜日)

今日は2月17日。

『私、松原克弘は平成23年2月17日に禁煙いたします。』

病院で書いた禁煙宣言書に記入した日付の日だ。

とうとうこの日がやってきた。

多少の不安は残りつつも、よっしゃ、やったるで!!と少し気負い気味。

気負っていたせいなのか、これまたやはり薬の効果か。
今日1日、1本も吸うことなくあっけなく禁煙達成。イエーイ♪

嫁さんや子どもたちから「パパすごーい」と祝福を受け、仕事仲間からも「大したもんだ」と讃えていただき、若干有頂天のボク。

しかし、喜ぶのはまだ早いのだ。

1日ぐらいで、有頂天になってはいけないのだ。

戦いは今始まったばかりなのだ!!

2月18日(金曜日)

禁煙開始2日目。

何の問題もない。
はずである。
昨日のイメージで過ごせば、今日も必ず成功するのだから。

そういえば先日、前川さんという方から激励メールをいただいた。
初面識だったのだが、前川さんの職業は禁煙コンサルタント。
私の禁煙ブログをたまたま見て下さったようで、ひじょ~に判り易い禁煙のアドバイスもいただいたのだ。

庭志松原さん。
実は、禁煙って、庭志のお仕事と同じだと思いますよ。^^
いい仕事ができたときは、松原さんの頭の中には、庭の最終的なイメージがより鮮明にありませんでしたか?

禁煙も、今の時点で、禁煙に成功している松原さんを、しっかりイメージして下さいね。

そうなんだなぁ。
何に対しても言えることなんだよなぁ。
言われてみれば、当たり前のこと。
でも、言われて初めてハッとする。

前川さん、ありがとうございます。
この言葉のおかげで、2日目も難なく成功しました。

…ちょっとちょっと。エエ感じやないですか。

この調子で行くと…

マジでやめられるぞぉ。