パーソナルポートフォリオって言葉、ご存じです?

私は初耳でした。

『人間学を学ぶ月刊誌 致知』の8月号に、このパーソナルポートフォリオってのを教育の場に取り入れた、小学校教諭の岩堀美雪さんのお話しが掲載されていました。

これを読んで、私自身ぜひ自分の子どもたちにも実践してやろうと思ったので(家族の写真も交えながら)紹介したいと思います。

そもそもパーソナルポートフォリオって一体何なのか。ですよね。
『致知』にある岩堀さんの文章を抜粋したいと思います。

もともと「ポートフォリオ」とは「紙挟み」の意味です。
教育界にも応用され、自分が生み出したいろいろなものをクリアファイルに綴じて残す、という意味で使われるようになりました。

あのとき、一緒に旅行に行った家族の写真。
あのとき、一緒に笑った友達との記念写真。
あのとき、全力で取り組んだクラブ活動での賞状。
あのとき、母の日に描いたお母さんの似顔絵。
あのとき、お父さんと一緒に作った夏休みの工作。
あのとき、後輩たちからもらった寄せ書き。
あのとき、悩んでいた時期に友達からもらった励ましの手紙。

パーソナルポートフォリオとは、そんな『あのとき』の大切な思い出を、ファイリングするというものです。
庭志から庭師へ
直柔(なおなり) 七五三

それをパラパラと捲り、振り返ることで自分を大切にすることに繋がるのだと、岩堀さんは言います。

自分を大切にすることで、自分を肯定する気持ちが生まれる。

あのとき、夢中で頑張ったよなあ。
あのとき、褒めてもらったの、嬉しかったなあ。

庭志から庭師へ
自己肯定感が生まれることで、自分に自信が持てる。

どうです?コレ。良さげでしょ。

子どもが初めて描いたアンパンマンの顔。
幼稚園で作った工作や絵、賞状。
字が書けるようになった頃、毎日くれた手紙。

庭志から庭師へ

そんな思い出の品々、我が家では段ボール箱にまとめて、押し入れの奥にしまっています。

もちろん大切に。

ですが、これって見る機会があまりないんですよね。
わざわざ押し入れの荷物全部出して。
段ボール箱から取り出して。
思い出の品々を部屋中に広げることになります。

なかなか出来ませんわな。

ですが、このファイリングなら、本棚から出してパラパラと捲るだけ。
散らかることもありません。

庭志から庭師へ
しかも、これによって子どもたちの成長に良い影響を与えるのなら、まさに一石二鳥。
実践しない手はありません。

して、具体的なその方法とは。

私が取り組んでいるパーソナルポートフォリオは極めて簡単です。まずは自分の目標や長所を書いた紙を目に留まりやすい最初のポケットに入れます。
後は宝物にしている写真や手紙、『やり遂げたこと』を示す完走賞やテストの答案、賞状を入れていく。
ただそれだけで良いのです。
写真などはバラバラにならないよう、コピー用紙に張り、その時の簡単な説明を添えます。
ファイルに収容できない工作などはカメラで撮影し、ファイルします。
庭志から庭師へ

ファイルに入れるだけの簡単な作業ですから、気軽に始められますし、時間も掛かりません。
毎日やらなくてはならないという類いのものでもありません。
しかし、子どもたちは確実に、時には劇的に成長していきました。

ところで、成長しなければならないのは子どもたちだけではありません。

私だってまだまだ成長しなければいけません。
私も子どもたちと同様、パーソナルポートフォリオを…
と思ったのですが、私はもう既に実践していました。

電子化こそすれ、このブログが、まさに私にとってのパーソナルポートフォリオ。
あんな思い出や、こんな思い出が、ぎっしり詰まっています。

あのとき、考えたこと。
あのとき、一緒に泥だらけになって、必死に仕事した仲間たち。
あのとき、『最高のモノを』と、一生懸命つくらせていただいた庭。
あのとき、家族たちの最高の笑顔。
あのとき、一つの目標に向かって、夢中になった仲間たち。
そして、それにコメントを下さった、たくさんの方々のメッセージ。

このブログ『庭志から庭師へ』こそが、私を元気づけるパーソナルポートフォリオでした。

一度ブログを、ゆっくり読み返してみよっと。