最近、私のブログに有名ブロガーの亀久(かめきゅう)さんが遊びに来てくださっている。

亀久さんは漫画家である。いや、研究者でもあるらしい。
路傍の糞を研究しておられるそうだ。
本も出してらっしゃるようである。
といっても、路傍の糞の本ではない。
内容は読んでいないのでわからないが、クスクスと笑える本である事は少し亀久さんのブログをかじっただけの私にも容易に想像できる。。

もう少し、生きてみようじゃないか

亀久さんのブログのタイトルである。

日常の出来事を考察してみたり、妄想してみたり。
また妄想だけをしてみたりといった内容をイラストとともに綴ったブログだ。
実のところ、私は亀久さんの事をまだよく知らない。
まだブログも数件読んだだけである。

よくは知らないのだが、有名人が自分のブログを見てくれたというだけでテンションが上がる。
今日のブログの文法がいつもと違うのも、亀久さんのブログに影響を受けたせいである。

過去の記事を数件読んでみて、特に気に入った記事がある。
妄想暴走中という記事だ。1分で読めるので、是非みなさんも読んでみてほしい。

もう少し生きてみようじゃないか 妄想暴走中 by亀久

・・・読んでいただいただろうか。

内容の面白さもさることながら、妄想ってのはいかにも楽しそうだ。
単調になりがちな日常において、コイツは使えそうである。
お金も要らず、道具も要らず、なによりいつでもどこでも自由気儘にできるトコが良い。

これなら同じことの繰り返しの日常も、面白可笑しく過ごせそうである。
早速私も真似して実践してみることにする。

朝から個人宅の庭の手入れに向かう。

軽トラックを運転しながら、妄想してほくそ笑んでいる自分を妄想してみる。
うむ。イケそうである。頭はバッチシ冴えている。

では、肩慣らし程度にいっちょ妄想してみるか。

今日のお客さんは…富岡さんか。

庭志から庭師へ

違うだろ。早速違うだろ。

そんなんじゃないだろ。妄想でもなんでもないじゃないか。
それにそれは言っちゃあダメな類いのヤツじゃないか。

気を取り直して、もう一度妄想に挑戦。

富岡さんのお庭には立派な石庭がある。

白川砂利の海に浮かぶ杉苔の島に、大小5石の石組。

私はこの石を

庭志から庭師へ

と思うことにした。

怪獣に喰われると負けである。

幸運な事に怪獣は今、ぐっすり眠っている。
怪獣を起こさないように庭の手入れを行うのだ。

だが、怪獣のすぐ後ろにある木も剪定せねばならない。

起こさないように。息を殺して。

そーっと、脚立を立てて音を立てないように枝を切る。

掃除も静かに。慎重に。

よし。いつも以上に時間はかかったが、なかなか順調にステージをクリアしているぞ。

残るステージは害虫駆除の薬剤散布のみである。
これをクリアできれば全面クリアである。

しかし、このときばかりは肝を冷やした。
薬剤散布はエンジン式の噴霧器が必要なのだ。
噴霧器のエンジン音で、さすがに怪獣が起きてしまうだろう。

今日最大のピンチである。
どうする?悩んだ挙句、

エンジン音は怪獣には聞こえないこととする

という新ルールを追加した。

なんとかピンチを切り抜け、見事全面クリア。
しかし、なんなんだろう。このいつも以上の疲労感は。

日も落ちかけてるし。
妄想ってもっと楽しいはずでは。。。
想像していたのとはかなり違う。
いやしかし。そんことはないはずだと、もう一度挑戦してみる。

帰りの軽トラックの車窓から、妄想ネタを探すのだが、すれ違う人の指の形ばっかり見てしまう。
違う。ツーアウトを探しても駄目なんだって。
気が付くと、裸の男を探してみたり。
違う。違うんだって。
ワイキキを探してどうするのよ。
俺は妄想ができないヤツなのか?

と自分を責めているその刹那、自分の目に飛び込んできたものは、まさかまさかの公園に裸の男!!

庭志から庭師へ

だからそうじゃないんだって。

庭志から庭師へ

亀久さんが来て下さった記念に♪ということで、一回こっきりで付け焼刃ですが真似をしてみました。
本物はもっともっと面白くて、シュールで、そしてちょっと切ない中年男の物語となっています。

え~それと今回、亀久さんの了承なくやっちゃいました。
亀久さんに、読者登録までしていただいたので、ちょっと調子に乗っちゃったトコロもあります。
もしこの記事が削除されてたら、松原のヤツめ、怒られたんだなと皆さまの腹の中で思って下さい。
今日も暑かったです。今から家に帰って、まずビールを飲むのであります。

庭志から庭師へ