前回の記事で、今年の目標をバババッと宣言したのですが、

その中に「野菜をいっぱい食べる」ってのがありました。
で、早速その夜に出された生野菜。

「・・・コレ全部、俺の分?」
庭志から庭師へ

「パパ頑張って~」と子供たち。

そのとき、ブログにこんなコメントをいただいたことを思い出しました。

>いっそ松原さんには
>野菜ソムリエを目指してほしいものです( ´艸`)

野菜ソムリエ?
野菜ソムリエですか。。。
そうですよねぇ。そんな野菜のエキスパートが身近にいれば、もっと野菜の魅力を教えて貰うこともできるんですけど。

・・・・・ん?

そういえば、我々のすご~く身近にいるじゃありませんか。
我々が総称して害虫と呼ぶ、宿敵『毛虫』さんたちです。
あ。正確には野菜ソムリエではなく、葉っぱソムリエといったところでしょうか。
いや、もっと正確にいえば、ソムリエというのが強引すぎるかもしれませんね。
ただの「葉っぱ好き」・・・か。
となると、野菜ソムリエと随分かけ離れてしまった。。。

かけ離れはしたものの、何かヒントがあるのでは…。
なんせ、彼らはこうみえて、意外とグルメなんですよ。

たとえば、葉っぱの葉脈をきれいに残して、やわらかくて美味しい葉肉の部分だけを食べるアメリカシロヒトリさん。
庭志から庭師へ

彼の食べた跡は、葉っぱの形がそのままに、透けて残っています。

葉脈どころか葉肉も食べずに、ストローで葉の養分だけをちゅうちゅうするハダニやグンバイムシ。葉っぱの色素がなくなるまで吸ってます。

庭志から庭師へ

かき氷の甘くて美味しい汁だけをストローでちゅうちゅうしたとき、氷だけ残ってこんな感じになりますよね。

茶の木やツバキ、サザンカ。葉肉の厚い葉っぱが大好きなチャドクガさん。葉っぱをまるごと全部食べます。かとおもいきや、このチャドクガ。すごく葉肉が薄い竹の葉っぱも食べるんです。

庭志から庭師へ
ついでに言いますと、チャドクガ、孵化したての幼少期のころは綺麗に整列して一斉にムシャムシャと食事をします。イラガなんかもそうです。
まるで、学校給食の風景です。

まだ食べられそうなところまでたくさん残す、行儀の悪い食べ方をするのはコガネムシさん。

庭志から庭師へ

躾のなってないこの方はソムリエ失格ですね。

行儀が悪いのはまだいます。
よだれを垂れながら食べるナメクジさん。

庭志から庭師へ

彼が食事した後は、よだれがてらてらと光っているのですぐわかります。

ひょっとしたら、この方も行儀が悪いんでしょうかね。

葉と葉を糸でくっつけて、誰にも見られないように隠れて食事をするハマキムシさん。

庭志から庭師へ

くっついた葉を指で広げると、びっくりして跳びはね、一目散に逃げていきます。ただの恥ずかしがり屋なのかも知れません。

・・・ちょっと待て。

こうして挙げてみると、思ったよりソムリエの資格がある方がおられませんね。
職業柄、あえて庭木の害虫を挙げてみたんですけれど、それぞれの特徴はあるんですが、ソムリエとなると・・・ですね。
私が野菜好きになるための参考には全くならないようです。

あ、そうそう。
格好だけはソムリエみたいな方がおられました。

庭志から庭師へ
ラミーカミキリ。
タキシードを着ているように見えません?
・・・・・
これも参考にならないか。。。なるわけないか。

逆に途中から食欲が失せてしまいました。余計苦手になりそうです。
やはり、彼らとは仲良くできそうにないですね。

自力で頑張るしかないようです。子供たちも見ていますし。。。

見てるか?パパの頑張ってる姿を!!
庭志から庭師へ

明日も野菜、でるのかな。。。

土屋幸一氏のエッセイ参考