松原造園が基盤とする城陽市で、毎年11月3日の文化の日に行われるJOYO産業まつり。

今年で30回目を迎えました。

JOYO産業まつりは、文化パルク城陽を会場にして、地域活性と市民の親交を深める場として開催される地元のお祭りです。

庭志から庭師へ
文化パルク城陽

このお祭りには城陽市造園協会として毎年出展しているのですが、今年は商工会議所から、休憩所の一画を松原造園で演出してもらえないかというオファーがありました。

我々の力で少しでも会場に彩りを添えられるなら。
2つ返事でOKしました。

庭志から庭師へ
当日の賑わい

大層なことを述べましたが、ウチの会社なんて従業員10人程度のちっぽけな会社です。そんなに費用もかけられません。しかも、庭の手入れで忙しいこの時期、手間をかける時間もありません。

仕事が終わってから、社員みんなで夜遅くまで残業です。

お祭りの当日の朝は、みんなで少し早目に出勤して作庭。

庭志から庭師へ

完成後、通常通り現場に向かってもらいました。

本当にご苦労様でした。

で、完成がコチラ。

庭志から庭師へ

ブログで何度も紹介した、あの三段重ねの水鉢を使いました。

庭志から庭師へ

少し恥ずかしいんですが、一応名前も付けたんですよね。

ズバリ「一隅を照らす庭」。

隅には説明文も添えさせていただきました。

庭志から庭師へ

せっかくなんで内容を載せます。

一隅を照らす庭    製作 株式会社 松原造園

 「径寸十枚、これ国宝に非ず。一隅を照らす、これ則ち国宝なり」
伝教大師最澄の言葉です。

 径寸とは美しい宝玉のことです。
 つまり、その宝玉を優れた人材と捉え、「十人の優れた人材が国の宝ではない。特別な能力がなくてもその立場、その状況で、自分が出来ることを精一杯努力する。そういう国民(あるいは風土)が国の宝になるんだよ」と最澄は言っています。

 松原造園はこの城陽市を基盤として、おかげさまで三十一年になりました。
先行きも見通せないこんなときだからこそ、我々にも何か出来ることはないか。
 愚は愚なりに、庭屋は庭屋なりに、出来ることを精一杯やる。そんな思いでこの空間を演出させていただきました。

 中央に据えた瓦三段重ねのオブジェは我々がデザインしたものです。

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 会場内の片隅の、茶室の一輪ざしの如くささやかではありますが、我々が手掛けたこの空間によって、少しでも疲れが癒せたなら、これ以上の幸せはありません。

        平成21年11月3日 株式会社 松原造園 常務取締役 松原 克弘


記念にみんなで集合写真。

庭志から庭師へ

そうそう、この日会場内では、表彰式がありました。

ありがたいことに、ウチの社長も技能功労賞を表彰していただきました。

庭志から庭師へ

精一杯やってきたことが、評価されるというのは本当にうれしいことです。

これからも「おかげさまの心」を忘れず、松原造園が出来ることをコツコツと、精一杯やっていきます。