我が社の前に植えている白花の彼岸花が昨日開花しました。

ウチのは真っ白ではなく、少しピンクがかってます。

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彼岸花。

少し調べると、意外と面白いことが載っていたので紹介します。

彼岸花は9月中旬頃、花茎が葉のない状態で伸び、その先端に5~7個前後の花を咲かせます。

そして開花後、細い葉っぱを出すのですが、翌春になると葉っぱは枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてきません。

花が咲いているときには葉がなく、葉があるときは花がないということですね。

これくらいは知っている人も少なくないでしょう。

あちこちの畦道で見かける彼岸花。

この時期になると、よく見掛ける風景なんですが(私が田舎者だから?)、日本に存在する彼岸花は全て雌株だそうで、中国から伝わった『1株の球根』から日本各地に株分けの形で広まったと考えられているそうですよ。

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これ、ちょっと「へえ」でしょ。

また、彼岸花(ひがんばな)の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来すると言われているんですが、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、という説もあるそうです。

別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)は、法華経などの仏典に由来するんだそうで。

この彼岸花、異名が多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、はっかけばばあなどと地方により呼び名が1000以上あるそうです。

「おそらく国内で、もっともたくさんの名を持つ植物であろう。」って書いてありました。

しかし、ここに並べた呼び名だけ見ても、全部不吉な名前ばかりですよね。

やはり、有毒性があることと、彼岸の時期に咲くためか日本では昔から忌み嫌われる花とされていたんですね。

一方、欧米では園芸品種が多く開発されているそうで、園芸品種には赤・白のほか、黄色の花を咲かすものがあるそうです。

また、韓国では彼岸花が花と葉が同時に出ることがないことから、「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味で『相思華』とも呼ぶそうです。

日本では不吉な花とされている彼岸花ですが、お隣の国「韓国」では織姫と彦星のような、何ともメルヘンな花なんですね。